平成18年度経営改革の取組結果について

平成18年度経営改革の取組結果について

本区の財政状況は、これまでの経営改革の取り組みなどにより、平成17年度普通
会計決算において、前年度比較で経常収支比率や義務的経費比率は一定の改善が図ら
れたものの、義務的経費の中の扶助費は引き続き増加傾向となっている。平成19年
度は、歳入面で、税制改正や大企業の収益改善などを背景に、特別区税や特別区交付
金について一定の増加が期待できるものの、歳出面では、急ピッチで進行する少子高
齢社会への対応などから、扶助費が依然として高水準で推移することに加え、まちづ
くり事業の進捗に伴う投資的経費の増も見込まれているなど、決して楽観視できない
財政状況にある。
このような財政状況の中にあっても、簡素で効率的な行政運営に努め、区民の信頼
に応えていくためには、実施計画に掲げた計画事業を着実に実現していく必要がある。
そこで、実施計画を財政面から支えていくために、経営改革大綱に掲げた「財源の
確保」、「新政策推進システムを活用した経営資源最適化」、「区民サービス提供体制の
見直し」、
「区有財産の有効活用」、
「職員の能力開発・人材育成」の5つの柱を踏まえ、
「改革パワーアッププラン」に基づき、事務事業の見直しに取り組んだ。
その結果、取り組みの成果として、平成18年度は総額約8億2千1百万円の財政
的効果を生み出すことができた。内訳は下表のとおり。

経営改革の取り組みによる財政効果内訳
事務事業等の見直し

▲ 約1億2千万円

職員数の削減(63名)

▲ 約5億6千7百万円

人事給与制度・福利厚生事業の見直し

▲ 約4千8百万円

区有財産等の有効活用

▲ 約8千万円

特別職の報酬カット

▲ 約6百万円







▲ 約8億2千1百万円

事務事業の見直し
平成18年度については、区民参加(団体推薦8名、公募区民6名、計14名)に

よる行政評価委員会(外部委員会)を実施し、33事務事業の評価を行った。この行
政評価委員会によるもののほか事務事業を所管する課により759事務事業(計79
2事務事業)の評価を行った。
この評価を行った事務事業のうち、拡充、改善、縮小、再構築、廃止・休止と評価
された事務事業(263事務事業)について、改革方針に基づき、その実現に全庁を
あげて取り組み、限られた予算・人員を、区民により求められている事務事業へと振
り向けた。

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具体例としては、歯科保健事業の再構築によって、乳幼児期のむし歯予防事業や成
人歯科健診の受診勧奨の拡充など歯科健診・相談の充実、講座内容を見直すとともに
新プラネタリウムシステムを活用した多様な事業展開や収蔵資料の公開へ向けたデー
タベース化などによる郷土と天文の博物館活動の充実など、コスト削減に努めるとと
もに、区民サービスの充実にも取り組んできた。
このような取組成果として、人件費を除き、執行方法等の変更による同一事務事業
内経費増減を差し引いた上で他事務事業に回すことができる経費として約1億2千万
円を生み出すことができた(行政評価に基づく事務事業改革方針の取組内容一覧につ
いては別紙のとおり)。



職員数の削減
平成18年3月に策定した「

飾区改革パワーアッププラン」の取組内容として、

4年間で10%約350名の職員定数の削減を目標に掲げている。
取り組みの結果、今年度は63名(平成19年4月1日見込み)の職員数を削減し、
平成19年度予算への財政的効果として、約5億6千7百万円を節減した。
主な内容として、国民年金業務の執行体制の見直し、公共施設維持管理業務の見直
し、定型的出納事務の委託化による執行体制の見直し、学校給食調理委託校の拡大な
どに取り組み、職員数の削減を行った。

①国民年金業務の執行体制の見直し
住民基本台帳へ記載する国民年金資格データ作成入力作業の委託化などにより、執
行体制を見直した。
②公共施設維持管理業務の見直し
区立施設の定期的清掃業務などの委託化や道路施設(舗装・排水・安全施設)の計
画的修繕業務などの委託化、施設維持管理に必要な資機材や原材料の一括管理などに
より、執行体制を見直した。
③定型的出納事務の委託化による執行体制の見直し
歳入処理及び窓口支払事務並びに送金払事務など、定型的な業務の委託化により、執
行体制を見直した。

④給食調理委託校の拡大
より良い給食を効率的に提供できる体制づくりに取り組む中で、給食調理職員の退
職に合わせて、19年度から小学校2校、中学校1校で、新たに学校給食調理業務を
委託化する(19年度学校給食調理業務委託校 小学校8校・中学校7校)。



職員の人事給与制度・福利厚生の見直し
区民の納得と理解が得られるものとなるよう、人事給与制度・福利厚生事業の見直

しを行い、変則勤務手当をはじめとする特殊勤務手当の見直しや特別区互助組合の見
直しに伴う負担金の削減により、約4千8百万円を削減した。
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歳入の確保

(1)特別区民税等の収納率向上
区債権の収納率の向上を図るため、現年分からの滞納整理の早期着手、滞納処分
の強化、自動電話催告の実施などに加え、コンビニエンスストア収納や口座振替キ
ャンペーンを新たに実施し、全庁を挙げて未収金回収に取り組んだ。結果、平成1
8年度の9債権合計の収納率は、対前年度比で1. 1ポイント上がる見込みである。

(2)区有財産等の有効活用
一般用地売却(堀切六丁目)や区において活用予定のない法定外公共物(認定外
道路等)の売却などにより、約8千万円の歳入を確保した。



財政運営の健全化

(1)財政指標による管理
財政の弾力性を示す経常収支比率は、分母である経常一般財源が特別区財政調整
交付金などの増により対前年度6. 0%増加となり、分子である経常的経費充当一般
財源が人件費を中心に対前年度1. 8%の減となったため、平成17年度普通会計決
算における経常収支比率は、対前年度6.1ポイント改善し76. 0%と、平成5年
度以来12年ぶりの70%台となった。
しかし、今後も少子高齢社会への対応などによる扶助費が依然として高水準で推
移していることを要因として、義務的経費の増加による財源の硬直化が懸念される
ため、改革パワーアッププランの目標数値であり、一般的に財政の弾力性を示す財
政指標の適正水準とされている経常収支比率80%による管理を行っていく。

(2)バランスシート(貸借対照表)の公表
企業会計的手法により、区の資産・負債等の財政状況を明らかにするため、昨年
度同様バランスシート(貸借対照表)を作成・公表した。また、行政コスト計算書
(損益計算書)についても作成・公表した。

(3)予算編成方式の改善
より一層施策の重点化と効率的な行財政運営を図るため、新政策推進システムに
よる「計画」、
「予算」、行政評価制度による「評価」のPDCAサイクルの中で、限
りある貴重な財源を効果的かつ効率的に振り向ける予算編成を進めた。



経営管理者の姿勢
区長をはじめ助役、収入役、教育長、常勤監査委員の特別職報酬を引き続き10%

カットした。これにより約6百万円の経費を削減した。

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